RPAの得意分野「データ収集と分析」の自動化で改善できること

RPAは、人が行う定型業務や単純作業の代行の領域のみでその能力を発揮すると思われがちです。

しかし実は、“データ収集”“分析”といった領域でも大きな力を発揮するものとして注目されています。

とくにビッグデータの利用が増えてからは、データウエアハウスを利用しても、必要データを収集・分析するというのはかなり手間のかかるものです。

分析自身は時間がかからなくてもそれ以外の部分で人の手間がかかる領域が一段と増えているということから、RPAの導入で改善できることは非常に増えつつあるのです。

■IT設備やアーキテクチャの管理、メンテナンス業務に対応

たとえば、企業のオフィス内における「IT設備」、「アーキテクチャ等の管理・メンテナンス」といった業務も、RPAによる自動化と効率化を実現可能な分野となっています。

IT設備やアーキテクチャの管理というと、通常では、システム部門に常設の担当者をおいて常にチェックするしか方法がないと思われていましたが、この領域もRPAがしっかりと肩代わりしてくれることになります。

通常ITアーキテクチャ全体のメンテナンスには、それを構成するシステム全ての情報を収集して、整理、解析する作業を人が長時間かけて行うのが常となっています。

しかし、RPAを導入して完全にその作業を任せることができれば、すべてのアプリの情報を自動的に集めて整理することが可能となるのです。

ITのシステムというのは、実装段階のみならず保守の領域も人手とコストを常に強いるものとなりますから、この領域でRPAが、既存のルーティーン業務を肩代わりすることができれば、確実に労働生産性が向上することになります。

プログラムが行う作業のいいところは、
人が行った際には見落としてしまいがちな重要情報を見逃さないということであり、その情報を前提に整理・分析できる
ということです。

このように、既存の従業員の残業の減少やIT部門の働き方改革にもつながる非常に有効な手段がRPAの投入といえるわけです。

■情報収集やモニタリングプロセスは特に得意分野

RPAによる自動化は、情報収集や解析などのモニタリングプロセスに大きく貢献します。

人が行ってきた業務処理スピードを大幅に改善することが可能となることから、限られた陣容でも業務を確実に遂行することが可能になります。

しかも、そのスピードが大きく改善することから、これまで社内で時間をかけてきたITアーキテクチャのモニタリング業務は飛躍的な速さに生まれ代わることになり、問題が起きたときの復旧作業のスピードやクオリティを大幅に改善することになるのです。

最近ではオンプレミスからクラウドへとシステムの利用を移行する企業も増えています。

基幹システムなどは、必ずオンプレミスに残されるシステムがありますから、こうした部分の管理にRPAをうまく組み入れていくことができれば、これまでの情報システム部門の生産性レベルをいきなり高いところに引き上げていくことができるようになるのです。

■構造化されていないデータの収集や分析業務にも対応

ビックデータは今や、どの業種においても重宝されつつあります。

しかし、こうしたデータの収集管理の領域における生産性の向上というものはまだまだ深く考えられていないのが実情です。

RPAを利用すれば、構造化されていないデータの収集や分析といったことも人に代わって行うことができるようになります。

現状では「AI」と「RPA」との連携は限定的ですが、今後AIをうまく利用することができるようになれば、様々な要因を加味した売上予測やウエブにおけるレコメンデーション広告の実施など、様々なデータをもとにして人がこれまでおこなってきた分析のプロセスを自動化することが可能になり、この領域での広範な利用が期待されます。

■将来的にはビッグデータを元に学習して最良の判断を行うことも可能に

RPAとAIとの組み合わせが高度化すれば、ビックデータをもとにしてAIが自ら学習することで人の能力では短時間では不可能と思われるような膨大なデータに基づく様々な予測業務もRPAがこなせるようになると見られています。

季節や天候に左右されやすい仕入れ管理業務や、経済状況をにらんだ企業の経営判断など、これまで人が相当な時間をかけてもなかなか精度の高いものが実現できなかった領域にも、RPAを導入することで大きく貢献することができるようになります。

もちろん、ただ単にRPAを導入するよりも、かなりレベルの高いプログラム導入になります。

そのため、コスト的にも高くなることは予想されますが、人海戦術では実現しなかった領域をRPAが受け持つことでいとも簡単に予測業務を実現できるとなれば、費用対効果は非常に高いものとなることは間違いありません。

RPAは潜在的に、スペシャリストでなければ実現しえないような業務領域についても人に代わってその業務をカバーしてくれる強い味方になろうとしているのです。

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