RPAと相性が良い金融業界での活用方法

RPAは、いまやすべての業界でその効果が認められるようになっています。

中でも金融業界での活用方法は、オフィスワーカーによるデスクトップ上での定型業務が主体となるこの業界において、非常に多岐にわたる領域での効果が期待できるといわれています。

それだけにRPAの活用方法は、そうとう幅広いものになることが予想されています。

■元々IT投資を継続してきた金融業界だからこそ、RPAとの親和性が高い

国内の金融業界は、製造業に次いで毎年大きなIT投資を行ってきており、その業務の大部分が、デスクトップに集約される形になっています。

したがって、金融機関で働くホワイトカラーの業務のかなりの部分が一定のルールに基づいて、長時間にわたって粛々と行うものが相当部分を占めており、毎日がその繰り返しで明け暮れているともいえます。

RPAの導入は、今の金融機関の業務効率を高めるという意味では、非常に親和性の高いものということができるのです。

■事務量は80%削減も視野に

リーマンショック以降、金融機関は様々な規制に対応することを余儀なくされており、これに対応するだけでも非常に事務処理上の負担となってきています。

しかしこうした状況に対応して、雇用者数を増やすことは金融機関の企業経営にとっては大きな負担となりますが、
現状では既存の従業員の努力によって支えられてきていることも事実であり、残業量の増加などにもつながる大きな原因ともなっているのです。

したがって、多くの定型化できる事務プロセスにRPAを導入することにより、その事務量は最大「80%」近くまで削減させることができると期待されています。

すでに多くの事務作業はパソコンなどに向かって入力する業務がほとんどですから、RPAの導入で人が行っていた部分を一気に肩代わりすることができ、金融機関のホワイトカラーの業務は劇的に変化することになるのです。

■事務コストも30%削減

人が行う事務労働量の大幅削減は、事務コスト自体の削減にも大きく寄与することになります。

金融機関は、どこも大幅なコスト削減を強いられている状況にあるので、RPAの導入はまさに業務効率とコスト削減の両方に貢献する仕組みとなってくれるのです。

今後若年層の労働人口が減少する中にあって、これまでのような従業員数の維持が難しくなる問題に直面してもRPAに仕事を任せることで、かなり従業員数を絞りこんで事務をこなしていくことができるようになるのです。

それは結果としては、事務コストの大幅削減に寄与するはずです。

事実、国内のシンクタンクの予想では、最大30%近い事務コスト削減も可能となり、一定の定型業務をアウトソースで業務委託するやり方よりはるかにコストダウンにつながることが予想されています。

■これまでにない驚異的な生産性向上

金融機関の場合、本店のみならず営業店の全店舗でほぼ同じ業務プロセスを毎日のように繰り返すことが極めて多いのが特徴です。

こういった合理的ではない状況にたいして、RPAの導入による事務量の削減はこれまでにないほど驚異的な生産性の向上を実現することになります。

これまで人間のみが処理可能とされていた高度な定型業務を、人間に代わって処理できるオペレーション自動化の仕組みを実現することが可能になり、クリック、文字入力、画面切り替え、検索、置換といった作業をすべてRPAに任せることができるようになるのです。

■人は「判断業務」に専念できる

金融機関にRPAを導入することによって、多くの定型化業務から人の仕事が解放されることになり、人間はより熟考や意思決定といった領域に時間を使うことが可能になります。

そのため、これまでにないようなビジネスの質を高めるために時間を使えるようになり、厳密な判断業務を実現していくことができるようになるのです。

これは、今までにないような付加価値の高い業務にまい進することができることを意味しており、多くの従業員の金融機関における働き方改革にも大きく寄与し、ホワイトカラーの働き方に対する考え方とも相性が良いソリューションとなるのです。

■RPAは金融機関の業務のあり方を根底から変える画期的ソリューションに

金融機関におけるRPAの導入は、まだまだこれから始まろうとしています。

しかし、現存する業務フローのかなりの部分はRPAに置き換えることができ、それを複製することにより各営業店舗にそのまま拡大利用していくことができることから、一旦導入がスタートすれば、相当なスピードで業務改革を実現することができるようになると期待されています。

「ほぼすべての従業員がオフィスワーカーである」という点は、RPAの導入視点でみるとまたしてもない業務改善機会にあふれているということを意味しています。

加えて金融機関は、幅広い産業におけるRPAの導入の中でも、最も生産性の向上が可視化されやすい業界ということができます。

また業界全体として、「横並び」の発想が強いことから一社が先行導入をはじめれば業界内のすべての企業が同様な選択を始めることになるため、RPAの導入ではもっとも期待できる業界領域ということができそうです。

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