RPA導入による事務作業の大幅な機械化で「人の仕事」の概念が変わる

RPAとは、ホワイトカラーの事務作業の機械化を意味するものです。

これまで人手でなんとか処理してきた定型化された業務を、機械化によりRPAがとって代わって働いてくれることになるので、人が働くべき領域が大きく変化することになるのです。

つまりRPAの導入は、「人の仕事」の概念が大きく変わることにつながるというわけです。具体的にどんなところに変化が現れるのかについてまとめてみました。

■RPAの進化には3つの段階が設定

現状のRPAの導入はまだ始まったばかりですが、これには3つの段階が設定されており、今後さらに進化することが見込まれているのです。

第一段階 定型作業の自動化
業務プロセスや業務のルールがあらかじめ固定化されている業務をこなすのが第一段階と呼ばれるものです。

これまで様々な制約があったことから、人が実施してきた業務でもRPAを導入することですべてが自動化されることになります。

この段階では例外対応や非定型の業務に関しては依然として人による介在が必要となります。

現在導入が進んでいるのは、この第一段階のソリューションということになります。

第二段階 一部非定型作業の自動化
一方、第二段階では、データ分析に基づく学習や非構造化情報処理といったものが一定程度実現されることになります。

一部非定型作業の自動化も実現されることとなります。

これにより人は、この領域の業務から解放され、業務プロセスの改善や組織としての意思決定などの高度な業務により時間を割いて働くことができるようになるのです。

第三段階 高度な自動化
第三段階に到達すると、いよいよAIとの連携が明確になり、高度な人工知能の登場により、作業の自動化だけではなく業務分析や改善、意思決定の領域までRPAによる自動化が施されることになります。

こうなると、人の働き方はさらに大きく変化することが予想されます。

したがって、今後RPAのレベルが急激に高まることにより「人の仕事」の概念は年々変化していくことになるでしょう。

しかもRPAを早期に導入した企業ほど、RPAが経験を積むことで次のステージへと飛躍するスピードが早くなるのです!

■RPAの導入が企業に与える人の仕事の概念へのインパクト

RPAの導入はあらゆる企業に大きな影響を与えることになります。

とくにホワイトカラーの人の仕事の概念に与えるインパクトは相当大きなものとなることが予想されています。

具体的には以下のようなポイントに劇的な変化が起こるものと思われます。

サービスの向上・効率化
まずRPAを導入したバックオフィスでは、人間と比べて継続的、かつ安定的な品質での事項が可能となり、人の介在が不要となることからリソースに対する制約は人が行っていたときと違ってほとんど受けないことになります。

さらに、作業の多重同時実行が実現することからこれまでと異なり作業効率が大幅に改善することになるのです。

「人の仕事」の高度化と業務改善の加速
単純で定型化された業務から従業員の多くが開放されることになります。

そして、会社で働く人の業務自体の改善が大きく進むことになります。

例えば、より本質的なイノベーションの創造に多くの時間をさくことが可能になり、これまでできなかったようなサービスレベルやサービス内容を実現することをローンチすることができるといった変化が期待されます。

全般的にRPAは、社員の労働に高付加価値をもたらすことに貢献するのです。

さらにRPAの導入で業務に関する様々な実績データの蓄積が可能となり、これまで以上に業務改善を執り行いやすくなるといった付帯効果も期待できることになります。

人に必要とされるスキルセットの変化
RPAが定型業務を受け持つことになると、人が行う業務内容は確実に高度化することになります。

こうなると、バックオフィスで働く人材のスキルセットにも大きな変化が生じることになります。

これまでは、定型業務を早くこなす人材が優秀とされてきましたが、今後はRPAに置き換えられる業務を行うのに必要となるスキルは完全に不要になり、むしろ業務改善を進めたり、新たなサービスを開発するために何をするかといった分析や開発能力が必要となってきたりするのです。

つまり、バックオフィスに必要な人材がかなり変化し、企業内での配置換えなどの施策を実施することも必要になってきます。

企業のマネジメントにも新たな発想が必要となってくることは言うまでもありません。

企業における財務上の自由度の向上
RPAの企業内での導入は、これまでの業務コストを著しく削減することに貢献しますので、企業としては財務上の自由度をかなり高めることができるようになります。

とくにサービス業などでは、固定費の最大のものとなっているのが人件費ですから、定型作業を行う人のコストが大幅に削減されれば、企業としての財務的な優位性はかなり高まるものとなります。

このようにRPAの導入による事務作業の機械化は単に働く人の残業を減らすといった単純なことだけでなく、組織における人の配置や労働の内容をも大きく変化させるものとなり、従業員の働き方改革にまでつながるかなり重要なソリューションとなってくれるのです。

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