RPAといままでの業務システムの自動化の違いとは

いままでの業務システムでも、 “自動化をITで実現する” という試みは数多く実行されてきましたが、
RPA(Robotic Process Automation)における業務の自動化は、従来のシステムと何がどのように異なるのでしょうか。
ここではその点にフォーカスして、詳しく見ていきましょう。

■RPAを動かす技術とは?

RPAは、認知技術(ルールエンジン・機械学習・人工知能)を活用したロボットの技術です。

しかし、その実態はあくまでもソフトウェアであって、ロボットの形状をしているわけではありません。

人が行う業務の処理手続きを、パソコンのウェブブラウザのような操作画面上に登録しておくことにより、
さまざまなアプリケーションを横断して動かし、処理することが可能になる技術なのです。

■RPAはAIとは異なる仕組み

RPAに明確な定義はありませんが、クラス1からクラス3まで切り分けがされているのは、RPAに携わる多くの人が認識しています。

クラス2以上になると、あらかじめ設定された指示をもとに、自ら考えて動く、マシンラーニング(機械学習)が可能な自律型AIということになります。しかし、現状ではそこまでを実現できているRPAはほとんど存在しないでしょう。

クラス1では、指示された通りに忠実に動くことが条件とされており、現状のRPAはほとんどがこのクラス1に属しています。

従って、現状のRPAは、AIとは異なる仕組みとして分類されるのです。

■ソフトウェアに留まらないRPA

RPAの「R」は「Robotic(ロボティック)」の頭文字となりますので、どうしても物理的なロボットをイメージしがちですが、あくまでソフトウェアとして分類されています。しかし、そのレベルはロボットにも追い付いてきているのです。

現在の進化しつつあるロボットは、人が行う多くの作業を代行でき、さまざまな変化にも柔軟に対応できるようになってきています。

RPAは、ロボットとも遜色がないレベルにまで達してきており、ソフトウェアに留まらない技術 として今後も大きな発展が見込まれています。

■業務システムとRPAの違い

従来からの業務システムでは、専用のプログラミングが必要不可欠となり、業務を自動化させるためには、業務におけるあらゆるケースをプログラム化することが常となります。

このようなことから、一度定義した業務フローでも変更が生じれば、その都度、プログラムを改定していく必要があります。

ところがRPAは、ロボットが一度業務のプロセス自体を把握してしまえば、業務フローの変更もノンプログラミングにて処理できるようになります。さらにRPAが想定外の事態に直面して処理を間違えた場合には、業務のプロセスを学習し直し成長させることができるのです。

従来からの業務システムでは、一部の修正だけでも多くの時間と費用を費やす事になりますが、

“業務システムよりも、はるかに早いスピード”で実現出来る事がRPAの特徴なのです。

ただ、現状のRPAは自動的に最適化するレベルまでは至っておらず、グレードアップされたRPAが登場するまでにはもう少し時間を要するでしょう。

ノンプログラミングにて、決められた業務のプロセスをしっかりと人に代わって短時間でこなせるようになるのが、RPAを導入する大きなメリットなのです。

■システム開発には大きな投資が必要

システムの開発に携わった経験のある方は、何もないところからシステムがしっかり稼動するまでには、さまざまな開発のプロセスがあり、多くの時間と技術者などの稼働が必要となることが想像できるでしょう。

もちろん、ある程度まで要件を満たしたアプリケーションなどを導入することで、ゼロからの開発の負担などを軽減する方法も考えられますが、汎用性の高いソフトになればなるほど、実際の業務のプロセスに適合しない傾向があることは確かです。

その場合、一部をアドオン(プログラムの追加)する必要が生じることもあり、応分の開発コストが必要となるでしょう。

RPAの導入は、一般的なシステム開発と比較しても人的負荷が最小限なのです。

さらに稼働後でも変化に対して柔軟に対応することができます。

これは利用するユーザー企業にとって、とても魅力的なソリューションになるでしょう。

RPAが限られたコストでも導入ができるようになれば、企業をはじめ利用するユーザーが飛躍的に拡大することが見込まれます。

企業では残業が大きな問題として取り上げられていますが、RPAを活用することによって、残業に関する多くの問題が解決できることは確かです。

RPAによる、「働き方改革」を行う企業が今後ますます増えることにより、
少子高齢化で労働力が不足しようとも、生産力や品質は保たれ、人の仕事がよりやりがいのあるもの
になっていくでしょう。

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