RPAは多くの日本企業に導入される可能性を秘めている

すでに米国では、かなりの導入事例が報告されるようになっているRPAですが、この革新的なソリューションは、多くの日本企業においても積極的に導入される可能性を秘めています。

今回は、そんなRPAのメリットについてご紹介していきます。

■労働力不足が深刻化する日本市場には最適なソリューション

国内では、すでに少子高齢化の波が労働力不足に深刻な影響を及ぼし始めています。

特に若い世代の人口が大きく減少していることから、毎年新たな労働力を確保することが難しくなっており、人手不足を雇用の拡大で補うことがほとんどできない状況になっています。

つまり、既存の従業員にいかに効率的に働いてもらうのか、ということが、あらゆる産業に従事する企業にとって大きな課題になってきているのです。

人手不足は、ホワイトカラーの世界にも忍び寄ろうとしていますが、これまでは生産性を上げることで人手不足を解消することは極めて難しい領域とされてきていました。

しかしRPAの導入は、人手で対応してきたバックオフィス業務の、実に8割近くを代行できるものとなることから、今後大きな戦力となることが期待されているのです。

■シェアードサービスより格段にコスト削減に寄与するRPA

2000年代以降、外資系企業では、ホワイトカラーの人手不足やコスト削減の手段として、オフショアのシェアードサービスを利用するというケースが急速に進むことになりました。

日本でも、こうしたBPOの活用は進展することが期待されましたが、結局日本語という言語の問題が重くのしかかり、世界的にも唯一日本語でのオペレーションが可能である中国・大連のアウトソーシングも利用をはじめた企業は、非常に数が限られた状況になっています。

また、中国におけるBPOの人件費が以前に比べて非常に上昇するようになってきていることから、コスト面でBPOを利用することにメリットを感じない企業も多くなってきているのが実情です。

RPAの場合、まず言語についてはまったく問題になりませんし、初期の導入コストを含めたトータルのコストは、BPOを利用するよりもかなり安くなるという試算も多く出始めていることから、短期における導入が国内で拡大する可能性が極めて高くなってきているのです。

■バックオフィスの相当部分の定型業務でRPA導入可能

特に国内企業で大きな成果が期待されるのが、バックオフィスのホワイトカラーの業務領域です。

バックオフィス業務は、業態の如何を問わずその生産性を向上させることがきわめて難しく、省力化を実現することがなかなか出来ないもののひとつとなってきました。

業務システムの導入や、パソコンの利用などにより一定の効率の向上は確保されてきたものの、完全に人の手を離れて自動化で業務を進めることは事実上不可能とされてきたのです。

しかし、RPAで導入された「認知技術」は人が行うプロセスをそのままトレースして自動化してくれることから、人力とは比較にならない速さと正確さで仕事を完了してくれます。

そのため、これまでにはない省力化が短時間で実現可能となるのです。

■残業問題を解決する重要な手段に

RPAの導入は、最近どの企業でも解決策を見出すことが難しい「残業問題」を打開するのにも大きな貢献を実現してくれます。

バックオフィスにおける残業は、一定期間内に完了させなくてはならない定型業務がほとんどです。

そして、それを実現するためには、どうしても限られた陣容で残業を余儀なくされてきました。

しかし、こうした業務をRPAが代行できるようになれば、まず処理スピードが既存の100倍から200倍近くにまで早くなりますし、処理内容にミスが格段になくなることから、品質が高められることになります。

また24時間、1週間に7日間休まずに作業を進めることができますので、労働問題は一気に解決することになるのです。

これは、今までIT領域で特別な業務ソフトを開発して利用していたのとは全く異なるソリューションであり、想像をはるかに超える生産性と業務効率性をもたらしてくれることになるのです。

■企業トータルの働き方改革にも大きく寄与

これまでホワイトカラーが抱えてきた定型業務をRPAが代行することで、多くのバックオフィスの従業員の働き方改革も実現することが可能になります。

難しくはない作業ながら短期間にこなすことを要求され、それなりに気を使ってきた業務から解放され、より知的で生産性の高い業務へとシフトできることは大きな働き方改革につながるものであり、企業全体としても従業員の効率的配置をより積極的に考えることが出来るようになるのです。

より儲かる業務に人を多く配置すれば、それだけ生産性を上げることができるようになりますし、企業経営としても集中と選択を明確なものにしていくことが可能になるのです。

RPAの導入は、単なる部分的な業務の効率化のみならず、企業全体の業務の戦略的配置と効率化に寄与することができる重要なソリューションであり、日本企業での導入が大きな意味を持つものであるのです。

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