RPA時代に必要になる人材は「顧客へ新しい価値を生み出せる人物」


RPAが企業で幅広く導入されるようになると、ホワイトカラーに必要になる人材の基準も大きく変化することが予想されます。

これまではルーチンワークのオペレーションにおけるエキスパートも十分に評価の対象になってきました。

しかし、RPAがルーチンワークなどの業務を代行してくれるようになると、単なるオペレーションの専門家という存在は企業内で必要がなくなることも予測されます。

従業員は、より企業に貢献できるスキルセットを身に着けているかどうかが、重要な評価基準になってくるでしょう。

もちろん企業サイドとしても、スキル開発のために人員の積極的な育成を進めることも重要です。

企業と従業員が、ともにRPA時代に必要となる人材の能力がどのようなかたちに変化していくのかを意識して、それに近づく努力を行っていくことが大切と言えるでしょう。

今回は、RPA時代の到来にあたり、どのような人物が顧客へ新しい価値を生み出すことができるのかを考えていきましょう。

■RPA導入によりルーチン以外の業務で競争激化が進む


さまざまな企業でのRPAの導入が進むことになると、ルーチンワークにおける一定の生産性の向上とその領域における人員削減が進むことになります。

そこで、ルーチンから開放された社員を、いかに付加価値の高い業務に振り分け、成果を出せるようになれるかが大きなポイントとなります。

これまで企業の中では、大幅な生産性の向上で人の配置をダイナミックに変化させる戦略というのは、なかなか実現することが難しい課題でした。

結果として、思い切った人的配置の変更などを実現させた企業は少数に留まっていることが実情です。

しかし、人に代わって人の行う業務プロセスを丁寧にトレースして代行を実現してくれるRPAが登場すれば、企業内の環境には大きな変化が生じます。

特にRPAは、人が行うよりも正確かつ100倍から200倍近い驚異的な業務スピードをいとも簡単に達成してくれます。

単なる業務代行では語れないような、大きな生産性の向上を可能にしてくれるのです。

ここではかられたコストダウンと、高い効率をどうやって全社に活かしていくかの戦略策定も重要です。

業界内でエクセレントカンパニーとして先行的な地位を得る企業にとっては、RPAによって創出された人的なリソースをいかにルーチンワーク以外の部分で活用し、付加価値を生み出すことができるかが、競争優位をもたらす大きなポイントになるのです。

それぐらいRPAの導入は、ホワイトカラーの業務のあり方に大きな影響を与えることになるといえます。

RPAを導入すれば慢性的なホワイトカラーの残業問題も一気に解決することになりますし、何より全社的な働き方改革の大きなドライバーとして機能することになるでしょう。

■顧客へ新しい価値を生み出せる人材こそRPA時代に必要


RPAの導入によりバックオフィスの生産性が上がることは、導入すればすぐに明確になります。

企業としては、ルーチンワークから開放された人材をいかにうまく使って新たな価値を創造するというビジョンを持つことも大切です。

特に社内的な生産性の向上もさることながら、新商品やサービスの創造、顧客との関係の強化など、対顧客領域においてこうした労働力を活用することにより新しい価値を生み出すことができるようになるかどうかがRPAを最大に活かしていく大きなポイントになるのです。

既存のオペレーションの生産性を上昇させることは、RPAを導入した企業ならば一定レベルは、必ず成果として上昇させることが出来るようになります。

しかし、社内での必要スキルセットをいち早く変更し育成することで、全社的にこれまでにないような付加価値を創出するというのは、言うは易しですが、現実には難しいものであり、それを確実に推進する人物が必要です。

RPAの導入そのものから考えるとずいぶん飛躍した発想にも聞こえますが、それぐらい全社の労働力の活用に大きな影響を与える存在になる可能性が秘められているのです。

一般的には、バックオフィスにおけるホワイトカラーの業務の80%近くがRPAによって代行できるようになると言われています。

今後は、社内の人員のバリューをどう高められるような業務に就業させるかが大変重要な経営課題になるでしょう。

多くの経営者は、これまでこうした機会に接したことがないだけに、戦略的かつ機動的にその内容を履行することはチャレンジです。

これは、個別の従業員のみならず経営者にとっても初めての経験となるチェンジマネジメントのひとつといえます。

■RPAをより大きな視点で捉えることが大切


RPAは、デジタルレイバーとも呼ばれる人の代わりに働く代替労働力です。

その導入により企業が得ることができるのは、部分的な生産性拡大のみならず大きな人的資源の再配分と新たな価値の創造機会となります。

これを有効にするためには、RPAを単なる労働力の補完的ツールとだけ捉えるのではなく、より企業内を大きく変革していく視点が必要です。

そのためには、まずRPAを存分に使いこなすことが必要ですし、経営層を巻き込んだダイナミックな戦略の策定を実現することが急務となるでしょう。

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