RPAとITシステムの大きな違いは「プログラミング」にある

企業に導入されてきた既存のITシステムと、RPAにどのような違いがあるのか?

RPAを簡単に理解するためには、既存のBPMやERPから理解することをおすすめします。

ここではBPMやERPが導入されている目的や、どのような仕組みによって動いているのかなどを理解し、RPAと比較することによって、RPAの理解を深めていきましょう。

■まずはBPMやERPを理解する

BPMは、ビジネス・プロセス・マネジメントの略称となり、業務のプロセスをどのようにすれば、業務が最適化されるのかを導き出し、業務のプロセスを改善させることが主な目的となります。

それを実現するために開発されたITツールも市場には多く出回っています。BPMのITシステムのメリットは、業務カテゴリーごとにソフトウェアが業務のプロセスを自動化し、時間を短縮させながら業務を遂行できることです。

一方で、ERP(Enterprise Resources Planning)は、中規模以上の企業を中心に多くの企業にて導入されておりますので、ご存知の方も多いでしょう。

ERPは企業内にとって、人やモノ、お金といった重要な要素を一括で管理し、リアルタイムにその流れを把握するためのシステムです。

ERPはBPMと並び、企業にとって重要な基幹ITシステムとなり、データの一元管理から、企業戦略の分析にも利用されています。

BPMとERPのどちらのITシステムも、業務の効率化のために大いに役に立つものです。

しかし、どちらも精密にプログラミングされたソフトウェアとなりますので、開発には膨大な時間とコストを要している点が、良くも悪くも大きな特徴と言えるでしょう。

■RPAはノンプログラミングの自動化技術

RPAは、フロントオフィスやバックオフィスにおける業務に関して、あらかじめ決められたルールに基づき自動化することを実現してくれる技術です。

前述のBPMとERPのどちらを利用するにしても、一定の業務は人が手作業で入力することが必須となりますが、これを人の代わりに自動化できるのがRPAなのです。

この自動化にあたって、「ノンプログラミングで実現する」という点が大きなポイントとなります。

ITにおけるプログラミングという作業は、事前にプロセスを決めて作成することを必要とします。

これには、膨大な時間とコストが必要となり、あらゆるケースを想定して綿密にプログラミングしなくては正確に稼働させることが出来ません。

しかし、RPAであれば、ロボットとなるソフトウェアが、自動化の対象となる業務のプロセスを把握してしまえば、すべてロボットが処理してくれます。

さらに業務フローが変化しても簡単に修正を加えることができるので、プログラミングにはない利便性をもたらしてくれることになります。

■RPAは休まずに働いてくれる便利なシステム

昨今では、あらゆる業界において、従業員の残業問題が解決すべき問題として顕在化しています。

今後、人口減少がさらに進み、しかも高齢化が進行するなかにあっては、必要な人材の確保がとても難しくなることが予想されます。

こうしたことから、人が働いてきた部分をRPAに任せることは、政府が取り組んでいる、「働き方改革」を実現させることにも繋がることが期待されています。

RPAはロボットですから、休みなく働くことが可能であり、人が行っていた業務の大部分を代替することができます。

従って、人間は人間にしかできない仕事を選択して、集中的に取り組むことができ、さらに全体の効率を引き上げることができるようになるのです。

■RPAの効率を最大化するには

オフィスにて行われている、業務の多くはルール化することができます。

業務をルール化することができ、それをRPAに適用させれば、これまでにオフィスにて人が行ってきた業務のほとんどは、RPAに置き換えることが可能になるでしょう。

つまり、バックオフィスが行ってきた経理、会計、財務、人事、労務、法務などといった業務の中で、間接部門がサポートしてきたデータ入力、管理などをRPAに任せることができるようになります。

これにより、人手不足などからアウトソーシングに依存していた部分を、すべて自社の管轄にて管理することが可能となります。時間やコストも大幅に削減することが見込まれるでしょう。

逆にRPAが得意としない領域も存在します。どのような業務のプロセスを自動化するかについては、事前に精査することが重要なのです。

既存のITシステムは業務の効率化に大きく役立ってきましたが、一定の人手があってはじめて成立するシステムが多かったのが実情です。

しかし、それをRPAという技術がサポートすることにより、人手を要さずに完結できる業務のプロセスが登場することになるのです。

“慢性的な人手不足の解消や、限られた陣容での業務には最適な技術”と言えます。

現在、さまざまなタイプのRPAが登場しており、会社規模を問わず、多くの企業での導入が拡大することになるでしょう。

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