RPAでルーチン業務を改善すれば残業を減らすことができる

国内企業の残業問題』は、これまでも何度となくクローズアップされてきました。

大手企業の場合には、組合との事前協議による合意が形成できればそれなりの残業が認められてきました。

そのため、もはや人員を増やすといった方法をとらないかぎり、人が行う事務処理は改善の余地がない状況にありましたが、そんな状態の中で、「どのように業務効率を向上させるか」が大きな課題になってきています。

そんな中で注目されつつあるのがRPAの存在なのです。

■人海戦術で対応するルーティーン業務はなかなか効率が上がらない

ホワイトカラーの生産性の向上は、製造業における組み立て生産性や、金融業における生産性の向上とは裏腹に、なかなか高めることができない領域となっていました。

とくに人が行うルーティーンワークは、延々と業務にまい進しても大きな達成感が得られるものではないだけに、効率を高めるということが非常に難しいものであることは間違いありません。

さらにそこに人手不足という問題がでてくると、どうしても既存の従業員を残業させることで業務を乗り切る、という手段を取らざるを得なかったわけです。

しかし、残業規制が現実のものとなれば、これまでの発想を大きく転換する業務改善が必要になってくるといえます。

■BPOもいまいち日本では定着せず解決策にはなっていない

海外において、ホワイトカラーのルーティーン化された業務の効率化は、BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)を利用していました。

つまり、インドやフィリピンなど英語圏で、業務のアウトソースを利用してコストダウンと労働力不足を補うといった解決策ということです。

この流れは、米系の外資系コンサルティングファームを通じて国内の企業にも紹介されることとなりましたが、実際にBPOを選択した国内企業の数は非常に限られることとなりました。

その大きな原因となっているのは、日本語環境でのアウトソース先が、中国の大連など非常に限られたところにしかないこと。

また、発展途上国でのアウトソースは年々コストが上昇してきており、決して経済合理性に則ったソリューションではなくなっていることなどです。

加えて、米国におけるカナダのようなニアショアのアウトソース先というものも国内ではまったく見つからない状況で、全国的な労働力不足の状況では国内でのアウトソースにもめどが立たない状況となってきています。

■RPAは人の代わりに働いてくれるルーティーン業務の助っ人

ここへ来てRPAは、多くのホワイトカラーのルーティーンワークの代行を行ってくれる仕組みとして、幅広い産業界で注目を集めているのです。

これまで人が残業を抱えてこなしてきたルーティーンワークを一気に代行してくれる業務改善の強力な助っ人となってくれると期待されています。

大きな業務プロセスフローの変更をすることなく、人が行っていた部分をロボットが完全に代行してくれるという仕組みが、既存企業における導入しやすさにつながっているのです。

また、RPAを導入すればルーティーンワークは休みなく働いてくれますので、これまで人の残業に依存していた部分は完全に解消することになり、働き方改革にもつながる有効な手段として関心が高まっています。

ITの実装による業務変革は、非常に膨大な予算と長い開発期間がかかるものですが、RPAなら非常にリーズナブルなコストと、短期間の開発で簡単に導入がはかれるのも大きなメリットです!

■これからは「人がやらなくてもいい」ものはRPAに任せる時代

国内の調査機関の調べによると、バックオフィスの
“ホワイトカラーの業務のうち、実に8割近くがRPAのようなロボット導入でリプレイス可能”
とされています。

今後ますます逼迫する雇用環境と高齢化による生産労働人口の減少傾向の中で、企業の業務効率を支え、向上する唯一のソリューションになるとの声も多く聞かれます。

■オフィス業務の生産性向上は、人に頼らない方法の導入が不可欠

国内企業ではこれまで、「オフィス業務の生産性向上」というものは、あまりしっかりと見据えた取り組みがされてきませんでした。

残業という大きな問題が顕在化してからは、働き方そのものを大きく変化させる仕組みを導入することが必要となってきています。

しかも、雇用の増員といった方法が安易に取れない以上、人には依存しない業務改善の方法を積極的に導入することが必要不可欠になってきているといえます。

そうした意味では、この時代にタイムリーに登場したRPAの存在は非常に期待のかかるものですし、導入が進めばあらゆる産業のバックオフィス部門で、幅広く導入がはかられる標準化ソリューションへと成長するでしょう。

実際に、先行導入した企業からは大幅な効率アップが報告されており、今後AIとRPAがさらに密接なかかわりを持つことになれば、さらに効率的な業務を実現することも考えられることになりそうです。

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