紙伝票をデータ化するOCR。
OCRを導入し、紙伝票をテキスト化できれば、業務のデジタル化が一気に進みます。
しかし、OCRにはとても多くの種類があり、その選定が大きなハードルとなります。
ここでポイントとなるのが自社の業務とOCRの特徴を知ることです。
多くのOCR製品は多機能で、自社の業務に合うOCRを選ぶことが最初のハードルです。
OCRを導入して何を解決するのか、導入後にはどのようになっていることが望ましいのか、ゴールを明確にすることからはじめましょう。
そのうえで、必須要件を洗い出し、各社得意とする機能を横並びに比較するとスムーズな選定が可能となります。
当社が扱う厳選した3つのタイプのAI-OCRをご紹介します。
独自の学習モデルを構築するなら
AIで識別精度が向上
AIRead
(アライズイノベーション社)
非定型帳票 対応 | ★★★★★ |
手書き対応 | ★★★ |
AI学習 | ★★★★ |
多言語対応 | ★★ |
コスト | ★★ |
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手書き、専門用語には
手書き文字を
高速・高精度に読み取り
SmartRead(旧Tegaki)
(コージェントラボ社)
非定型帳票 対応 | - |
手書き対応 | ★★★★★ |
AI学習 | ★★★★★ |
多言語対応 | ★ |
コスト | ★★★ |
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非定型帳票が多いなら
英字読取精度
トップクラス!
FlexiCapture
(ABBYYジャパン社)
非定型帳票 対応 | ★★★★★ |
手書き対応 | ★★★ |
AI学習 | ★★★★★ |
多言語対応 | ★★★★★ |
コスト | ★★★ |
詳しくはこちら
自社でOCRを運用するメリットは、柔軟性、即時性、機密性があげられます。
OCR化したい帳票のタイプ(定型・非定型)や、文字種別、OCR化の難易度、使いやすさや
専門性を見極めて選ぶことが重要です。
オンプレで独自の学習モデルを目指すなら
AIRead
最大の特長は学習機能を利用企業毎に提供すること。オンプレで利用ができる為、企業オリジナルの学習モデルの構築が可能。さらに、誤判定した文字は正解データをAI学習させることで精度を向上させていくことができます。
また、AI搭載により、帳票全体をOCRが文字認識するため、キーワードによるデータ抽出が可能。複数フォーマットある書類にも対応。事前の座標指定は不要です。
対象となる帳票は定型/非定型を問いません。異なるフォーマット(書式)であっても、キーワードを指定することで、そのキーワードに関連するデータを取得できます。データの位置にずれがある書類や、複数フォーマットある書類にも対応。事前に読取位置(座標)の指定は不要です。
非定型帳票 対応 |
手書き対応 | AI学習 | 多言語対応 | コスト |
---|---|---|---|---|
★★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★ | ★★ |
手書きの帳票、業界用語が多いなら
SmartRead(旧Tegaki)
OCR・ディープラーニングを活用した独自のアルゴリズムを利用。平仮名、片仮名、漢字、数字、アルファベット、記号などさまざまな手書き文字を認識することができます。また、チェックボックス・丸囲い文字などにも対応可能です。
ご要望に合わせて、他言語や業界用語への拡張対応も可能です。トレーニングデータを準備することで、各種他言語の手書き文字読み取りへ適用。業界特有の言語モデルと連携すれば読み取り精度を高めることができます。
非定型帳票 対応 |
手書き対応 | AI学習 | 多言語対応 | コスト |
---|---|---|---|---|
- | ★★★★★ | ★★★★★ | ★ | ★★★ |
正確で拡張可能なデータ処理・
文章キャプチャソリューション
ABBYY FlexiCapture
OCRの読取からチェックまでのワークフローを標準装備したオールインワンパッケージ。中小企業から大企業までスケールに応じたシステム構築が可能です。ユーザーによる権限設定や個別のワークフローを設定出来る為、複数の部門やプロジェクトをまたいだ運用が可能です。
180の言語に対応
ABBYY FlexiCaptureは、180以上の言語の文書を処理し、手書き認識については100以上の言語をサポートします。
帳票の自動読み取りはもちろん、MFP、ネットワークスキャナ、電子メール、FTP、Webポスト、ホットフォルダ、モバイル機器などから届く紙やデジタルの文書をすべて1つの仕組みでテキスト化。OCRで読み取った文書の、テキストフロー、表、画像、箇条書きなどのレイアウトとフォーマットを維持します。
非定型帳票 対応 |
手書き対応 | AI学習 | 多言語対応 | コスト |
---|---|---|---|---|
★★★★★ | ★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★ |
OCRの選定ではカタログのスペックや価格だけでは判定できません。実際に使用している帳票で試験する「検証の実施(PoC:Proof of Concept)」が不可欠になります。ここにおいて、複数のOCRベンダーと協業するコンサルタントが必要になります。
実際に使用する帳票を用意して、複数のOCRで読取精度を確認します。OCR側の設定の変更を繰り返し、システム化して最も期待値の高い帳票とOCRの組み合わせを選定します。
OCR側の設定だけではなく、帳票自体を変更できるかを検討します。文字と枠罫線の距離、英字や数字など入力する文字種、大きさなどを変更し、精度を向上できるかを検証します。
検証のポイント
ミライルは国内RPAのリーディングカンパニーであり、RPAとOCRの組み合わせの可能性に着目し、ノウハウを蓄積してきました。RPAはOCRと組み合わせることで、飛躍的な業務効率を実現します。そして、その効果を得るにはRPAとOCRに熟知したコンサルタントが不可欠です。製品選定の段階はもちろん、導入後の予期せぬエラーやトラブルに対処する技術力、これらをトータルして提供できるのがミライルです。
RPA+OCRのネクストへ。ミライルにおまかせください。
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