変化する産業構造!AI・IoT・RPAが変える仕事とは

AI・IoT・RPAの発展により、産業構造は大きく変化しつつあります。

それにより「仕事がなくなる」という懸念が不安を呼ぶ昨今ですが、果たしてAI・IoT・RPA(ロボットによる業務自動化)が我々の仕事に与える影響は、業務を奪うことなのでしょうか?

今回は、AI・IoT・RPAそれぞれの特徴と仕事の変化、事例などを解説していきます。

■AIがもたらす思考の最適化


AIの特徴は、「推論」と「学習」にあります。

これまでのシステムでは、人間がマニュアルを作成し与えることで自動的に業務を遂行できたものの、その効率化や目標達成に対する次の一手を推論することはできませんでした。

また、あらゆる事象を記録することはできても、その事象ごとの関連性を導き出すこともできなかったのです。

しかし、AIには「推論」と「学習」という特徴が加わったため、人間が考えなければならなかった改善策を提案することが可能になりました。

莫大なデータをもとに合理的な最善案を導き出すことが、AIが仕事にもたらす変化です。

例えば、自宅を宿泊施設として提供するホストと、宿泊したい顧客を繋げるサービスを提供しているAirbnbでは、「Pricing Tips」というAIを業務に導入しています。

膨大な宿泊履歴データをもとに、より多く宿泊してもらうために必要な改善案をホストに提供していくわけです。

Airbnbは、「この指示に従うことで宿泊利用者が4倍になる」と発表しました。

しかも、「Pricing Tips」は利用者が増えれば増えるほど学習するため、推論の合理性と正確性を高めていくのです。

AIが行える業務は「提案」であり、最終的にその答えを実行するかどうかの判断と実行は、人間に託されています。

将棋やチェスでAIが人間に勝ったというニュースは話題を呼びましたが、勝敗という単一的な結果が出る場合においてのみ、この結果は導き出されるわけです。

関わる要素によって回答が左右され、目標達成への最適化が難しい場合、あくまでAIは人間のサポーターに過ぎません。

AIの提案を利用し、正しい判断を選ぶまでの思考時間を十分にとることが、今後の人間に求められる仕事力と言えるでしょう。

■IoTがもたらす労働力の拡張


IoT市場は世界的に広がっており、調査会社Gartnerは「2020年までに新規業務プロセスの半数がIoTを利用する」と予想しています。

IoTは「モノのインターネット化」という言葉で説明されていますが、本質は労働力の拡張性です。

インターネットに繋がることで、あらゆるものは人間の意志と関与することが可能になります。

例えば、温室内を遠隔管理できる「みどりクラウド」は、高齢化する農業者たちの重労働を軽減するために、システムが労働者として温室を管理します。

また、メガネブランドJINSが開発した「MEME」は、労働者の集中力などのデータをメガネから収集することで、労働力の効率化と拡張を目指しているのです。

いずれも、1人の労働力だけでは限界があったものを、IoTによって拡張する事例ですが、IoTには拡張する元となるオーナーが必要となります。

つまり、「インターネット化したモノ」を管理する人間が必要であるということです。

管理者は、IoTを導入したシステムを監視し、運用します。

システムの改善や記録の学習に関しては、先に紹介したAIを用いる事例も少なくありません。

しかし、最終的に人間の指揮を必要不可欠とする性質は、変わらないのです。

そのため、どの労働をIoTに拡張させるのかを明確にし、仕事に適応するIoTのあり方を思考し続ける力が、人間に問われるところでしょう。

■RPAがもたらす労働時間の削減


RPAとは、ロボットによる業務自動化のことで、「仮想知的労働者」とも呼ばれています。

そのため、「人間の仕事を奪う」という懸念に関して言えば、先に紹介した2事案よりも近いでしょう。

RPAは、マニュアル化できる業務の全てを自動処理します。

単一のプログラムだけでなく、様々なブラウザやソフトウェアを横断できますし、AIによる学習機能を付随し、改善策を自ら見出すことも可能なのです。

そんなRPAの特性は、労働者として人間と比較した際の絶大なパフォーマンスです。

人間は労働に疲労が伴うため、どうしても労働時間に限界があります。

しかし、RPAは働き続ける上に辞めません。

また、ミスを繰り返すこともないため、トラブル対処やイレギュラーな労働時間が削減されるのです。

そのため、RPA1体の導入にあたり、2?5人の労働力が確保できます。

少子高齢化の進む日本では、主軸の労働力として様々な企業のバックオフィスを支える役割を担うでしょう。

RPAがもたらす効力は、人間の労働時間の削減です。

RPAが請け負える仕事は、人間が産業を成立させるために行っていた仕事であって、産業そのものの改善を促してきた仕事ではありません。

RPAによって削減された労働時間は、「人間を新たなフェーズへ導く思考時間」へとシフトされるのではないでしょうか。

■AI・IoT・RPAがもたらす産業構造の変化と仕事


AI、IoT、RPAいずれの本質も、人間の労働力に替わる結果を生み出すことに違いはありません。

しかし、使う人間がそれぞれの概念を理解し、システムを構築しなければ意味がないのです。

今後、産業構造はAIやIoT、RPAの普及とともに整理され、シンプルかつ合理的なものになっていくでしょう。

その近い将来に対して、人間の労働者ができることは、固唾を飲んでシンギュラリティの瞬間を待つのではなく、先手をとって自らの労働力の補強のためにシステムを飼いならすことではないでしょうか。

合理化できるものを、人工知能やモノ、ロボットに託していくことができるかどうかが、仕事の変化の起点となるでしょう。

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